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​作品紹介

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作品

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プロローグ
 

若干14歳にして家督を継ぎ、いくつもの
困難を圧倒的な実力で乗り越えてきた傑物

“織田信長”

彼の者が治める地“尾張”。
これより始まるは、
永禄、信長と尾張の物語。

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一部

【喧騒】
冷徹な策略家という印象には反し、信長は民からも慕われていた。
尾張の城下町を支えるのは一家の大黒柱の男衆。口は悪いが情には厚い。商人は口達者に物を売り、武士は街を闊歩する。

 

信長が治めるこの町は、今日も賑わい、騒いでいる。男気溢れたその姿らの隣には、美しく強かな女たち。

 


【安寧】
男たちにも負けず劣らずの気概を持った、強く美しい女たち。普段は男勝りだが、時折みせる艶やかな表情に男たちは魅了される。

 

そんな彼女らの尊敬の的となっているのは、
信長の妻である濃姫。傍若無人な信長を、影ながら支え続け、尾張の繁栄に注力した。

富んではいないが賑やかな尾張。

そこには確かに人々の平穏があった。

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二部

【不穏】
尾張に不気味な影が忍び寄る。
この気配はなんだ。雨も降り出した。


尾張に攻め入る大軍、その背に掲げるは「丸に二引き両紋」。
天下に最も近い。そう称される、駿河の大名今川義元。


今川の大軍勢が尾張を飲み込まんと進軍する。その口元には勝利を確信したような不気味な笑みが。
尾張の不穏を表すように空は更に荒れていく。

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【開戦】
尾張は渡さぬ。織田軍出撃じゃ!
轟音が鳴る。同時に、両軍は相見える。
数百年もの間語り継がれる

“桶狭間の戦い”

いざ開戦。

数で勝る今川軍。
一歩も引かぬ織田軍。
尾張は渡さぬ。尾張は俺たちが守る。その一心で立ち向かう。ただ、数の差はあまりに大きい。


やはりこれは負け戦か。尾張の平穏は失われるのか。
誰もがそう思った。
だが、信長の目に光は消えていない。

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【背水】
信長の意思に呼応するように雨も風も、天そのものが織田軍に味方しているようだ。
気がつけば織田軍が押し返し始めている。
次第に義元の顔から余裕が消えていく。

【渾身】
気がつけば残ったのは信長、義元の二人になっていた。


互いに力は残っていない。
これが最後の一撃になる。
なぜかそれが分かった。
振るわれる信長の太刀。

義元のもとへ歩きながら尾張の城、街、民が頭に浮かんだ。
守るべきものがこれほど人を強くするのか。
初めて尾張を背に戦ったその力に震えていた。

戦いは終わったのだ。

今川義元、討ち取ったり!

さあ帰ろう俺たちの国へ。我らが尾張へ。

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【帰還】

「お帰りなさいませ。」

清洲城下にて信長の帰還を迎える濃姫。その余りに堂々とした姿を見て信長は問う。


「濃は俺が勝つと思っていたのか。」
「はい。殿が”必ず”帰ると仰いましたので。」

迷いの無い即答。

「ご覧下さい、殿。」

「「「信長様!織田軍万歳!」」」

英雄たちの帰還を町民は手舞足踏を以て賞賛する。

「皆、殿のお言葉をお待ちです。」

濃、おまえは本当に強い女だ。


「尾張の民よ!我らが国は守られた!
男、女、若人、老人、全員による勝利である!
勝利の凱歌をあげようではないか!」

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サビ、フィナーレ

 

【一丸】
それは爆発だった。
喜び、安堵、全ての感情の爆発。
示し合わせたかのように全員が歌った。
それは尾張全土に伝播した。
震えていた。尾張が震えていた。
この歌、感情が尾張の叫びとなり、全国に届いたという。

【大賑わい】
この日以降尾張は隣国の危機に怯える必要がなくなった。
男はより騒がしく、女はより逞しく、尾張の街は自由な、活気ある街へと発展を遂げていく。

ここは尾張、名古屋。

信長の志を繋ぎ、継なぎ、成った街。
さあ今日も騒ごうか。

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​歌詞

暁想い馳せり  誇り掲ぐ 天の果て


遷ろう刻を背負い  
瞳写す  遠き夢

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浮き世風に揺れる 

翅に心のせて


紅く 灯す火 照らして

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鼓動鳴らせ 声となれ
晴れの勝利に宴となれ
響け尾張 天を衝け
永久となれ


朋に想い 紡ぐ刻 彩らせ
明日を願い 陽は昇る 遷る光へ 舞い踊れ


ここに生まれここに生きる


心ひとつに

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