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​作品紹介

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作品

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開幕

ついにやってきた御園座千秋楽。

幕を前に気持ち高鳴る。耳には始まりの三味の音色。打たれる拍子木、心合わせて、いざ開幕の光の中へ。

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一部


熱き太鼓にしびれながら、足響かすは歌舞伎の世界へ。

振る舞い流す視線に観客も心震わす。役者たちは覇気溢れさせ、ここぞとばかりに腕鳴らす

眼差し強く、声太く。今宵の主役、登場だ。

貫禄溢れるその姿に皆が圧倒する。広い背中に感じるは長年の歴史と誇り。震え上がるような勇ましさは毛先まで轟き、古き伝統を踊る。

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二部


舞台に暖かい灯がともる。

男かき分けたその先に咲いた花はいと美しい。手には楽器をもち、歌口ずさみながら軽やかな音色を奏でる。

色彩滑らかに移ろい、こいつぁ春から縁起がいい。

冷たい風が頬を撫でるように、揺れるテンポに酔いしれる。あゝ美し。色づく視線で魅了する。移ろうテンポはとても心地がいい。

集まり踊り、大輪の花。
 

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千秋楽閉幕


皆が出揃い、賑わいの最後。大和の魂感じながら、勢い広がり、この時が来る。歴史を辿り、血潮滾らせ、あぁ絶景かな絶景かな。

聞き慣れた名古屋囃子が耳に触れ、連獅子舞い狂う。御園座千秋楽の幕が閉じる。音色が移ろい、新しい時代の幕が、今。

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三部


新しい歌舞伎今咲き誇る。

拍に合わせて体を鳴らし、耳新しく新鮮な音。手に持つ扇で時代も煽り、幾多の時を超える。重ねた想いを解き放ち、新たなエンターテイメントを新しい舞台にて披露する。

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サビ、フィナーレ

 

色彩鮮やかに装い新たに。目に新しい新時代とは裏腹に、力強さは古きを留める。どこか懐かしい音が入り混じり、あの日を思い出す。胸打つ鼓動も止まることを知らない。

景色は違えど、この地に息づく古き伝統を受け継ぎ、今、呼び覚ます。

激しさは指先ひとつまでゆき届き、大きく踏み鳴らす足はこれからの道を歩む。勢いに更なる拍車がかかる。色鮮やかに踊り狂い、声張り上げる。繁栄の願いを込めて盛り上がりの絶頂を迎える。皆を巻き込み、心震わせ、今心一つに。

今宵愛でる華、舞い散らんとせん。

​歌詞

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艶(あで)に香る花ひらり

触れた袖色づける
結ぶ音華麗に染めて

名古屋囃しでよっさよさ
遥かに時綴り

 

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華咲き色移り満ちゆく今
心彩らせ
霞みし宵に浮かぶ月
変わりなき夢よ
終わりなき夢よ

桜の雨が道となり
ここに生まれここに生きる
明日への希望(ひかり)

一雫(ひとしずく)
心ひとつに

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